■プレイ日記ログ9
第九話〜弐人の召喚師-1


トラウマ履歴に新たに名前を刻んだ悪魔・ミシャグジさまと戦っている間、ラスプーチンはずっと隙を狙っていたらしい。
一瞬の油断を突かれ、時空の狭間に落されてしまった。
あのヒゲサマナーに、見られていたのか・・・アレを。
生唾に追いかけられ、涙目で逃げ回るあの戦いを。
ゴウト以外のモノに魅了され、身動きの取れなくなったあの恥ずべき戦いを。
うあああああああああああああああああああ〜〜〜〜〜〜!!!!!!!



今は、そんなことを思い出して悶えている場合ではない。
このままでは時空の迷い子になってしまう。
強く念じ、元いた場所を引き寄せる。


たどり着いたのは筑土町・丑込め返り橋。
なんとか、元の次元に戻れたようだ。
ヤタガラスの使者が異界送りしたりライドウを呼び寄せたりするのも、時空を飛ぶ力なんだろうか。
それを、あのラスプーチンが使えるとはな。
・・・時空を飛ぶ・・・か。
伽耶ちゃんに宿った『鬼』も、時空を越えて来たんだろうか。


何はともあれ、探偵社に戻ることにする。
衛星のこととか、鳴海さんに相談しないといけないしね。
と。
何やら見覚えのある黒猫が、僕らの前を横切る。
そして、意味ありげに立ち止まり、僕らを見つめてから走り去った。
・・・誘ってる?
『胸騒ぎがするので、追いかけてくれ』と言うゴウト。
ええっ!?もしかしてゴウト・・・今の黒猫に一目惚れ!!?
ゴメンよゴウト!!キミが発情期だったなんて知らなかったんだ!!
でも、それならそうと、なぜ僕に相談してくれなかったんだ・・・!!!

あああ、ゴメン嘘、冗談。怒らないでゴウト。
『今の猫を追いかけるぞ!』とかじゃなく、『追いかけてくれないか?』なんて、お願い調で言われるの、初めてな気がして。



猫を追いかけ、多聞天へ。
ココ、いつ行っても、参拝客の一人もいない場所なんだよなぁ。
門徒がいないのか、それとも今の帝都の人間に信心が薄れてきていのか・・・。
あれ、さっきの猫のほかに、誰かいる。
なんか、黒の外套に学生帽姿の、肌の白い・・・。

ライドウがいる。

え?
じゃあ、僕は誰?
いや。
良く見れば、彼には顔に傷がある。
彼は『ライドウ』ではないようだ。
だが、僕らを『影法師』と呼び、刃を向けようとする。
どういうことだ?
あの時空の狭間にいた間に、時間が逆行してしまったというワケではないよな?
彼は未来のライドウで、これから顔に傷が付くイベントが待っている、とかいうことでもない・・・よね?
黒猫『業斗』に止められ、刀を納める『雷堂』。
代わりに、『何者か?』と問いかける。
正直に答えても信じてはもらえんだろうし、黙っていれば斬られそうだ。
なんというか、顔の傷のせいもあってか、『ライドウ』よりも融通が効かなそう。
判断を求め、ヤタガラスの元へ一緒に行くことになった。



流石、ヤタガラスの使者。
一発で僕らの正体を見極める。
僕らは、『時の迷い児』であるらしい。
そしてここは未来でも過去でもなく、まったくの別次元。
一つの世界に二人も14代目葛葉ライドウがいるならば、この次元の帝都って安泰じゃない?とか思ったが、それはそれで問題があるのだと。
元の次元に戻るための秘宝の使用を許可してやるから、帰れと言われる。
・・・ライドウも二人だが、ゴウトも二人!!!!
折角見つけた楽園なのになぁ。
ちぇーっ。


第九話〜弐人の召喚師-2

元の時空に戻るために必要な秘宝『天津金木』。
ご丁寧にも三分割して帝都にばらまいているのだとか。
・・・要は、それを持ってこいっていうんだろ?
本当に、お使いが好きだなぁ。


お使い前に、必要なアイテムと合体をしに筑土町に戻る。
ついでに、別次元の鳴海さんも働かないのか、探偵社に見に行ったら、ビルの管理人に鍵を掛けられていた。
家賃を滞納し、飲みに出かけているらしい。
・・・ああ、ここの鳴海さんも、鳴海さんだ。

いや、まて。
ここの鳴海さんが僕らの知っている鳴海さんと同じだと感じるのは、僕らだけだ。
同じなのは鳴海さんだけに限らず、朝倉さんも佐竹さんも含めたみんなで、違うのは僕らだけなんじゃなかろうか。
同じ『ライドウ』が二人いるかのように思ってしまうが、実は同じなのは周囲の環境と人間全部。
違うのは僕らの方なのだよな。
そう考え方を変えると、なんだか不思議。
プレイヤーの数だけ違う『ライドウ』はいるが、この次元の雷堂だけは変わらない。
ある意味、この雷堂がアトラスの考える『ライドウ像』だったりするのかね。
一人称『我』だったりする、硬派な兄ちゃん。
それでも、どこかにまるっきり同じイメージを持っているプレイヤーがいるかもしれんが。
その人にとっては、元の次元のライドウと雷堂とはまるっきり同一人物に見えるのかも。


あちこち回って分けられた『天津金木』を集める。
角柱が隠されている異界はどこも行ったことある所。
敵もそんなに強くないし、楽勝・・・とおもいきや、あれこれと仕掛けを施される。
イイ性格だなぁ、この時空のヤタガラス。
まぁ、こっちの時空のヤタガラスも、問答無用で呪いを肩代わりさせるのだし、やっぱり時空が違えど中身は同じなんだがな。
斑駒の件に関しては、いつまでも根に持つよ。うん。


お使いのお供にはミシャグジさま対策に使ったジークフリードを。
力も強いし、『震天大雷』で雑魚一掃できるし心強い。
しかし、オオミツヌ・スサノオまでは勝てたが、残るひとつの角柱を守るヤマタノオロチが勝てない。
何かヒントをくれないかな〜とわずかな期待を寄せて雷堂に話しかけても、僕らのことを褒めてくれているんだか、自惚れているんだかわからないことしか言ってくれない。
業斗にも話しかけたかったんだが、名も無き神社は暗くて見つからなかった。
・・・どこにいるの?
雷堂のマントの中?


仕方がないので攻略サイトを参考に、雷スキル持ちの仲魔を選ぶことにする。
そーいえば、合体で作ったものの、すぐに他の悪魔の合体材料にしてしまったトールがいるじゃないか。
こんな感じで、ほとんど育てず合体材料にしてしまった悪魔がぼろぼろいる。
弱点も消えていないし持っているスキルも『金銭加増』ばっかの悪魔が多く、実戦では役に立たなかったり。
後でお金が溜まったら実戦向きに合体しなおそうと思っているんだが、ずっと金欠なので出来ない。
運のスキルが高いと、高価なアイテムを拾うことができるらしいが、操作が下手なので優先的に上げるのは耐か魔になってしまい、レベル60で未だ運は10である。
もう嫌だよ・・・金欠はいやだよ・・・。
『ライドウ』の他に、アルバイトができればいいのになぁ。
それこそ、このルックスを生かしてモデルでも詐欺でもやれば、もっと儲かるだろうに・・・。
うん、『帝都の守護者』にあるまじき発言だな。
異界・晴海町にて、外見がとても好みな悪魔・スカアハにぼったくられてしまったんだ。
簡単に手に入る札に、2万も払ってしまった・・・。



スカアハってば、P3で女教皇の最高ランクペルソナだったじゃないか。
アルカナ女教皇・・・風花ちゃんと恋人になることで、合体作成可能になるペルソナなんだよ。
風花ちゃんとの、愛の結晶のペルソナなんだよ!!!スカアハは!!!!
そのスカアハに、騙された!!!!
愛が裏切られた!!!
この気持ちを、誰に理解してもらえるだろうか。
その結果の、現在の金欠。
トールの呼び出し代金が約5万。
騙されていなかったら、呼び出せた。
しかし、お金を貯めても、育て直さなければ実戦では役に立たない。
ここにきて、いい加減な合体のツケがきてしまった・・・。



元の時空に戻れる日は、遠い。

第九話〜弐人の召喚師-3


ヤマタノオロチを倒すためにはトールが必要

トールを呼び出すお金がない。

呼び出しても、役立つスキルがない。

育て直さねばならない。


『同情するより金をくれぇぇぇぇぇぇぇー!!!!』
と、一昔か二昔前の懐かしいフレーズを叫びつつ、悪魔狩り。
とりあえず金を集めることにした。
なんとかヤマタノオロチ撃破。
最後の角柱を手に入れる。


これで、元の時空に戻れるのだね。
しかし、雷堂と業斗ともこれでお別れ。
ほとんど会話もできなかったが、会えなくなるのはさびしいなぁ。
最後にもう一度と話しかければ、またもや褒めているのだか自惚れているのだかなことを言われる。
雷堂、自分が好きなのかい?
でも、初めて会った時には、悪魔と間違われたり『ライドウ』の名を騙る偽物扱いされたりしていたのだよなぁ。
それがこうして、力を認められているのだから、好意的になったと思っていいのだろうか。
探偵助手を隠れ蓑にして帝都守護の任に就くライドウは、学校の中では異端だろうし自分の本当のことなんて話せないから、『学友』はいても『親友』は作れないだろうし。
別次元の同じ存在だとしても、同じ境遇で自分がどういう立場の人間なのかをわかっている自分以外の人間っていうのは、すごく貴重であったような気がする。
鳴海さんも、『ライドウ』のことを知ってはいるけど、年が離れているからね。
別次元の人間でなければ、友達になれたかもしれないのになぁ。
・・・名残惜しくなってしまうね。


元の次元に帰す儀式も、ヤタガラスの使者でなく雷堂がやってくれるのだとか。
く・・・ますます、名残惜しくなってしまう。
だが、元の次元には『ライドウ』不在のまま。
帝都を守護する者がいない。
宗像の野望を止める者が。


でも、もしここで『元の時空に戻らない』って選択肢が出てきたら、雷堂に怒られても選びそうだなぁ。
ううう・・・ゴウトが二人のパラダイスを、もっと堪能したかった・・・!!!!


僕らを元の時空に戻す術は、『生霊送りの術』というのだそうだ。
ん?
雷堂が出来るってことは、同じ存在の僕らにできてもおかしくはないよね?
送ることが出来るなら、呼ぶこともできるだろうか。
元々僕らは『デビルサマナー(悪魔召喚士)』だからね。
ってことは、雷堂たちと、また会うことだって出来るかもしれない。
そんな希望を持って、名残を払う。
印を結び、雷堂が呪文を読み上げるんだが、これは陰陽道の呪文だろうか。
詔(みことのり)みたいな。
出来る限り、訳してみる。


トホカミ エミタマ
(遠津神 恵み給)

アハリヤ アソバストマウサヌ アサクラニ
(あはりや 坐すと白さぬ 朝座に)

イブキドヌシトイフカミ オリマシマセ
(気吹戸主(イブキドヌシ)という神、降りましませ)

ヒフミヨイムヤナ コトモチラロネ
(火風水世 忌むなや 命知ろらね)

ヒコミヒコト カシコミ カイコミモ ハクス
(聞食いこと 畏み 畏みも 白す)

フルベ ユラユラト フルベ
(布留部 由良由良と 布留部)


ヤシホヂノシホノ ヤホアヒニマス
(八塩道の塩の 八百会に坐す)

ハヤアキツヒメトイフカミモチカカノミテム
(速秋津比売神(ハヤアキツヒメ)という神 持ちかか呑みて)


カクカカノミテハ イブキドヌシトイフカミ
(斯く、かか呑みては 気吹戸主(イブキドヌシ)という神)

ネノクニ ソコノクニニ イブキハナチテム
(根の国 底の国 気吹(いぶ)き放ちてむ)

ハラヘヤレ ハラヘヤレ
(祓え却れ 祓え却れ)


とりあえず、おおざっぱに調べただけなので、正しいとは限らない。
後でもー少しきちんと調べたい。

最初の『トホカミ エミタマ』は『三種祓詞(みくさはらえのことば)』のようだ。
『アハリヤ アソバストマウサヌ アサクラニ』が『降神詞』。
『イブキドヌシトイフカミ オリマシマセ』が↑に繋がって、『気吹戸主(イブキドヌシ)』に降りて来てもらうよう、お願いしている。
祓い、清める力の強い神のようだ。『罪』さえも祓ってしまうのだとか。
他に『ひふみの御祓』『大祓い』とか、いろいろ継ぎ接ぎしている。
まぁ、意味は『災いを祓おうとしている』で間違いない。


・・・『ライドウ』を、『厄』に置き換えてな。
うん、この時空にとって、二重存在の『ライドウ』は厄介ものだしね。
そーいう扱いでもしょうがない・・・か。うん。



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