■黎明新報特別版 『幻想水滸伝5の謎に迫る!』
 第6回 幽世の門と神々の名
(*難しい漢字が多いため、表示されない場合があるかもしれません)
 
 ファレナの影となって暗躍してきた極秘部隊『幽世の門』。
 『あの世の入り口』という意味のその部隊の仕事は、要人の暗殺に絞られていたらしい。
 ・・・他にも仕事はありそうなモノだけどね。
 いつ頃から存在するのかは定かでない。
 ファレナの建国が250年くらい前ということになっているが、それも確かなことではない。
 幽世の門が建国と同時に作られたとも思えんが。


 元々は、幽世の門も女王に敵対する者や王位の継承争いのために作られたモノではないような気がする。
 それは、幽世の門の幹部やその暗殺者(ドルフとか)の名が、かつての日本の神々の名からつけられていると知り、それぞれどんな神なのかと調べているうちに、そう思ったのである。

 5大幹部、それぞれの名は
 ・諜報部門「シナツ」
 ・破壊工作部門「ヒノヤギ」
 ・暗殺者養成部門「カヤヌ」
 ・薬物開発部門「ツラナミ」
 ・暗殺実行部門兼、幽世の門総師「タケフツ」

 ■諜報部門・シナツ。
 自身も幽世の門で育ち、諜報部としていろいろな情報を知るうちに思うところあり、フェリドの出した解体命令に従い協力した唯一の男。
 調査迅速・秘密厳守・真実一路な名探偵、オボロである。
 由来となった神は『志那都比古神(しなつひこのかみ)』または『級長津彦命(しなつひこのみこと)』。
 風の神。
 『志那』は息が長いという意味で、古代の人々は風を”風の神”が起すものと考えていた。
 風の神の吐く息が、風になると考えられていたのだね。
 「つ」は連体格の助詞・・・だそうだが、よくわからん。
 風のように世界を駆け巡り、情報を集めてくる・・・という感じかな。

 ■破壊工作部門・ヒノヤギ。
 解体命令に対し激しく抵抗。が、女王騎士たちによって制圧され、捕らえられる直前に自決した。
 由来となった神は『火之夜芸速男神(ひのやぎはやおのかみ)』。
 『軻遇突智神(かぐつちのかみ)』『迦具土神(かぐつちのかみ)』の別名。
 火の神。
 『夜芸(やぎ)』は焼のこと。『速』は威力。『迦具(かぐ)』は輝くの意。
 総じて火に関連する。
 うん。『破壊工作部門の長』らしい名だね。
 暗殺より大きな戦争とかで活躍しそう。

 ■暗殺者養成部門・カヤヌ。
 オボロ曰く、『酷い女』。
 『子供が笑顔で近づけば相手は油断するだろう』という思いつきだけで、サギリを笑顔しか作れない子供にした張本人。
 幽世の門の総師『タケフツ』とともにナガール教主国に逃げたものと思われている。
 ・・・一番手こずった。本によって読み方違うんだもの。
 『鹿屋野比売神(かやぬひめのかみ)』または『草祖草野媛命(くさのおやかやぬひめのみこと)』。
 野・草の神。
 『かや』は屋根に葺く、葦・萱・芧・苫・簿などの総称。
 あれ?これって薬物開発担当っぽいんだけどなぁ。
 『かや』という読み仮名が付くことがある。
 どっちでも間違いではないっぽい。

 ■薬物開発部門・ツラナミ。
 『冥夢の秘薬』『烈身の秘薬』を作ったと思われるヒト。
 完全に消息を絶っており、所在不明。
 とのことだが・・・今回の戦いに関っていた可能性がある。
 だって、日持ちしない『烈身の秘薬』をあれだけ大量に用意できるってのは、それなりの知識がある人間がゴドウィン側にいたと考えないと納得いかんもの。
 子供だったドルフや生き残った幹部以外の下っ端に、そんなに簡単に作れるとも思えんしなぁ。
 由来になった神は『頬那美神(つらなみのかみ)』。
 水に縁のある八神の一柱。まぁ、水の神と思っていいと思う。
 ・・・女神だそうだ。
 ってことは『ツラナミ』も女性だったのかも。
 『頬(つら)』はつぶら(円・粒)の約語で、泡立つ音を表す言葉。水泡の意。
 『なみ』は水の上の騒ぐのを表しているそうな。
 何かがあると泡のように表に浮かび上がり、そしてはじけるように消える。
 うむ。合っているかもしれんな。

 ■暗殺実行部門&幽世の門総師・タケフツ。
 ファルズラーム・シャスレワール姉妹の王位継承争いで(悪い意味で)大活躍。
 暗殺者養成部門のカヤヌと共にナガール教主国に逃亡。そこでまた何かやらかしているかもしれんね。
 由来になった神は『建布都神(たけふつのかみ)』。
 『建御雷之男神(たけみかづちのおのかみ)』の別名。
 雷の神。
 『建』(たけ)』は猛々しく勇ましい様を表し、『御雷(みづち)』は雷。「ふつ」はものを斬る「ふっつり」の擬声語。
 別名がいっぱい。
 幻水5の世界ではこのタケフツが『幽世の門』の長だが、『幽世(死者の世界)』の長は大国主命(おおくにぬしのみこと)。
 
 
 暗殺部隊である幽世の門の幹部の名の由来となった神が、風・火・野(=土?)・水・雷の神であり、特に総師タケフツの由来となった『建御雷之男神』は国土平定神話に登場する神々の一柱だというではありませんか。
 もし、この幹部の名が幽世の門創設から受け継がれてきたモノならば、先代女王時代の『邪魔者は殺しちゃって~』な本当の意味での『暗殺者』ではなく、『国を護るために已む無く行使される武力』的な役割だったんじゃないのかなー?とか思ってみた。
 うん。『幹部の名の由来が神』って時点で、幽世の門のイメージが変わってしまっている気がする。

 
 ついで。
 ■ミカフツ(ドルフ)
 黎明新報の連載欄で、その名前が似ていることから総師・タケフツと関係あるのか?とか書かれていたが。
 もしかしたら、タケフツの息子・・・とかいうこともあるかもしれんねぇ。
 神の名では、関係アリ。
 由来となっているのは『甕布都神(みかふつのかみ)』。
 『佐土布都神(さじふつのかみ)』の別名。
 第一代神武天皇の夢枕に立った建御雷之男神が、『国を平らげる横刀(たち)』として渡したのがソレ。
 つまり、刀の神。
 星辰剣みたいだねぇ。
 タケフツのところでも書いたように、『ふつ』はモノを斬る擬声語。
 ・・・斬る武器というより、刺さる武器だったけどなぁ?

 ■ミスマル(リオン)
 ・・・まんまの神はいないらしい。
 幽世の門の者たちの名前が日本の神々からつけられていて、現にミスマル以外は由来となったであろう神が見つかっているのだが・・・ない。『みすまる』という名前はない。
 でもまぁ、ヒロインだしねぇ。
 何かしらの意味を持たせた造語である可能性もある。
 ・・・私が調べ切れなかった可能性もある。
 とりあえず、似たような名前の神様を探してみた。

 『甕速日神(みかはやひのかみ)
 ・・・「み」しか合ってないが。
 リオンの能力は『速』が高かった気がする。
 『みか』は勢いが激しい様。『速(はや)』は威力だから、それっぽいかなー?とか思って。
 ただ、この神も雷の神なので、タケフツと同じになってしまうから違うと思う。

 『弥都波売神(みずのはめのかみ)
 ・・・「みす」しか合ってない。「す」に濁点あるし。
 水を主宰する神。神名が、水が走る・水這うという意味だそうな。
 おお、速そう。
 が。この神・・・生まれた状況がヒロインに相応しくない。
 多分これも違う。

 『御真津比売命(みまつひめのみこと)
 「み」と「ま」がある。
 第九代開化天皇の皇女。
 うん。今まであげた神々も、遠からず天皇の祖先と言われている方々・・・なんだが。
 流石に、天皇の娘(現実に存在していたであろう)じゃなぁ。

 『美呂浪神(みろなみのかみ)
 美しい浪の意。
 海に関係のある神名。
 うん。このままだと、「み」しか合ってない。
 が、この神の父の名が、『多比理岐志麻流美神(たひりきしまるみのかみ)』なんだ。
 父+娘=「ミスマル」ってのもアリかなぁ?とか。
 神の名で探すと、これが一番近いカンジ。


 神の名ではない、という可能性も考え調べた。
 ・・・タイヘン面倒であった。
 普通にネットで検索すると、なにやらのアニメキャラっぽい名が出てくるしね。
 
 『御統(みすまる)
 「み」は接頭語。
 「すまる」は「すばる(統)」と同じ。または、貫くの意。
 多くの玉を一本の糸に貫いて環状にしたモノ。つまり、装飾品。
 古事記の歌謡では、『美須麻流(みすまる)』の字を当てているらしい。
 一人だけ神の名ではないってのもアレだなぁ?とか思うが、まんまの字が当てはまるのはこれしかなかった。
 でも当て字がなんかヨイよな。
 リオンってば、玉の飾りを髪にも胸のリボンにも付けてたしね。

 ミスマル以外は、合っていると思うが・・・。
 後で、『ミスマル』の由来についてもブログとか本とかで教えてくれないかなぁ。と思う。

 調べているうちにあれこれ気になってきたので、ミスマルについてもーちょっと調べてみた

 参考図書
 ・日本大辞典
 ・日本神祇由来事典
 ・日本の神様を知る事典
 2007.2.15
 ちょっと追加 2007.3.16
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