■黎明新報特別版 『幻想水滸伝5の謎に迫る!』
 第5回・キャラクター考察・歴代女王とサルム
■オルハゼータ
 先々代女王。アルシュタート・サイアリーズ・ハスワールの祖母。夫はバロウズ派らしい。
 名君として名を馳せたが、二人の娘(シャスレワール・ファルズラーム)の継承争いを収める力は、この時すでに老齢だったためなかった。
 太陽暦438年急死

■シャスレワール
 オルハゼータの長女。ハスワールの母。夫はマルスカールの従兄弟・マルダース。
 精神的に強いとは言い難く、最終的には王位を譲っているものの、妹・ファルズラームが継承権を主張した際、しっかり受けて立ち、直接命令したかは定かでないが、妹の夫とその後見人であるサルム・バロウズの長男ヒラムを暗殺させていることから、それなりに王位に対する執着はあったのかもしれない。
 まぁ、正統な王位継承権がある者なら、本人がどう言おうと周りは断固として抵抗するだろうがな。
 聖地ルナスにハスワール信望者(その母・シャスレワールこそが正統の王位継承者だったと思う者)が多数いるため、ハスワールのような優しい人望のあるタイプの女性で、あまり戦いはスキじゃないが周りに焚き付けられ、しかたなく妹と争うことになっていた・・・というカンジだった可能性の方が強いか?
 太陽暦439年 妹により暗殺される。

■ファルズラーム
 アルシュタート・サイアリーズの母。夫はバロウズ派・カウス。
 サルム・バロウズにそそのかされた形ではあるものの、本人も王位に執着があったらしく、姉・シャスレワールと継承権を巡って争うことになる。
 幽世の門を使って姉の夫・マルダース、マルスカールの妻・ロザリンドらを暗殺。王位を譲られてからも猜疑心にかられ、姉を暗殺。さらにその親族までも粛清。この時、ハスワールもかなり危なかったのではなかろうか?
 王位についてからも金銀宝石ダイスキで宝物庫にそれらを集めていた・・・というから、地位欲だけでなく物欲も強かったようだ。
 その金銀宝石だが、アルシュタートが女王となった際、それらを全て売り払ってアーメス侵攻で壊された街を建て直した・・・というのだから、かなりの額になるのだろう。
 これらの材料から判断するに・・・・あまり良い女王とは思えない。
 街の人間が、アルシュタート&サイアリーズの母がファルズラームであることを指し『駄馬が竜馬を産んだ』と言っているあたりでも、どういう治世であったのかがうかがい知れる。
 まぁ、2年で終わって良かったね。
 太陽暦441年没

■サルム・バロウズ
 今回の内乱がゴドウィンが中心となっているため、その存在が隠れがちだが、マルスカール以上にどうしようもない極悪人である。
 あの道化師のような風貌に騙されてはいけない。
 そのやり方には問題があるが、ゴドウィンは一応、ファレナを愛し、その未来を憂えているが、サルムは私腹を肥やすことしか考えていない。
 戦いを避ける穏健派であることから、平和主義と考えられているようだが、裏ではしっかり傭兵を雇っている。
 8年前のアーメス大侵攻で最も被害を受けたのはバロウズ領のはずなのだが、その恨みより貿易の利益による旨味が勝ったらしい。

 アルシュタート・サイアリーズ姉妹を苦しませた親族による王位争いも、原因はこの男である。
 ゴドウィン家の婿を持つ姉・シャスレワールが女王となるのを良しとせず、妹・ファルズラームをそそのかして争わせた。
 その結果・・・長男・ヒラムを失ったのだが、そのことについてどう思っていたのか、語るものはない。
 今回の内乱当時64歳なので、ルセリナ・ユーラムは若いが、このヒラムはそれなりの年齢だったとも考えられる。
 と、するとアルシュタートの闘神祭の時、出場できるくらいの年齢だったかもね。
 死亡した時の妻の落胆と、父親はアレだがルセリナみたいな娘がいるあたり、このヒラムは優秀な人物であった可能性もあるのだが。


 たくさんの貴族とその親族を犠牲にしてまで女王の座に押し上げたファルズラームだが、2年で病死してしまう。
 そのために貢献して多大な犠牲も払い、女王にたっぷり貸しも作ったことで、さあ私腹を肥やそうと張り切っていたと思われるサルムだけに、コレは痛かっただろうと思う。
 しかも次期女王はアルシュタートで、その夫はバロウズと関係ないフェリド。
 サイアリーズはすでにギゼルと婚約しているし、その地位を奪った張本人であるために、今更ハスワールに取り入るワケにもいかない。
 女王争いでいろいろ浪費したばっかりだというのに、アーメスまで攻めてきて領地ボロボロ。
 なんとかアーメスを追い返し、勢力(政治的)を盛り返そうとするが、アルシュタートは金銀宝石ダイスキだった親と違って不正を嫌う真面目な女王。
 当然、ワイロなど受け取りはしない。
 ゴドウィンと直接対決(元老院で)しようにも、ロードレイク領主・ロヴェレに上手く執り成されてしまう。
 アルシュタートの娘・リムスレーアはまだ幼いので闘神祭で婿の座を得ることも出来ず。
 そうして、何とかゴドウィンを出し抜き、優位に立ちたいと思ったためか・・・・サルムは暴動に乗じ、『黎明の紋章』を奪うことを考える。


 ロードレイクの暴動の、そもそもの発端は『バロウズ卿の作った堰』のせいである。
 それについて抗議しようということになり、恐らくロードレイクの群集はバロウズ邸に向かっていた。
 それに怯えたバロウズ領警備隊長(ユーラム)は、ロヴェレ卿が説得している間に先手を打って蹴散らせと命じる。
 挑発された群集は暴れだし、その圧倒的な数で警備隊をも蹴散らした。
 そこで・・・・『バロウズ卿に抗議する』ために北上していた群集は、その目的を『女王に直訴』に変更。
 レインウォールを通過してソルファレナへと向かう。
 暴動が起きたこと自体は、予想外だったかもれないが、それなりの策士だったサルムはこれを利用し、『黎明の紋章』を奪って邪魔なロヴェレ卿も陥れる一石二鳥な策として、私兵を群集に紛れ込ませ、東の離宮を襲わせた。
 『女王に直訴』が目的の群集をどうやって東の離宮に向かわせたんだかわからんが・・・『黎明の紋章を盾にして女王に貴族の処罰を嘆願しよう!』というカンジ?
 ・・・それだと、その後、自分たちも処罰されるんだがな。
 まぁ、頭に血が上った群集は、自分たちの死も元々恐れてはいなかったのかもしれない。


 ゴドウィンもゴドウィンで、別にバロウズと結託しての行動ではないだろうがこの機に乗じ、こっちは『太陽の紋章』を狙っていたのだから、元老はどっちもどーしようもない。
 それはルクレティアの進言で阻まれたが。


 『黎明の紋章』が奪われたのが先か。
 女王が『太陽の紋章』を宿したのが先か。
 『黎明の紋章が太陽の紋章の制御している』説でいくなら、前者かな。
 太陽の紋章を宿した女王はその力を暴走させ、ロードレイクを干上がらせてしまった。
 が。
 女王としては、『アレは太陽の紋章が暴走したせいです。暴動に処罰をくだしたワケではありません』・・・とは、言えんわな。
 そんなこと言えば、大混乱を招く。ソルファレナから民がみんな逃げていきます。
 『太陽の紋章』による粛清の真実を明かせない女王と、元々ロヴェレ卿が邪魔だったサルム。そしてゴドウィンもロヴェレ卿を邪魔だと思っていたワケで。
 二大貴族に挟まれ、女王はロヴェレを処罰しないワケにはいかなくなった。
 ロードレイクの暴動の真相もわからず、すでに『太陽の紋章』まで発動させておいて、その領主を不問に付すなどできるはずありません。
 暴動うんぬんより『太陽の紋章の暴走』を隠すために、ロヴェレ卿は犠牲になったのかもしれない。
 
 
 まぁ、そんなこんなで『黎明の紋章』をゲットしたサルム。
 だが、宿せる者はおらず、地下にひっそり隠しておりました。
 この紋章を、サルムがどのように利用しようとしていたのかは謎。
 ルクレティアが『女王陛下やゴドウィンとの取引に使う』か『アーメスに寝返った時の手土産』か?と言っていたが。
 それでも持っている事がバレればあっという間に反逆者。
 『太陽の紋章』による粛清をやられてもたまらないので、奥の奥の手にしていたと思う。
 リムの闘神祭をしきりに勧め、それにユーラムを出場させたりしているので、持っているだけで、使う気はなかったのかもしれんな。


 姉妹を争わせて己の息子も沢山の人間も犠牲にし、さらには女王を欺き国宝である『黎明の紋章』を奪い、その王子をも利用して敵国に領土を侵させた罪、万死に値する。
 よって速やかに徹底的な制裁を加え無力化したのち、海中に投棄したいと考えます。
 ・・・と、叔母上は考えたのかどうか。
 一時はルセリナのために思いとどまったんだけどね。
 
 太陽暦449〜450年 没
 Top