■黎明新報特別版 『幻想水滸伝5の謎に迫る!』
 第四回・太陽の紋章と二つの眷属紋章について。

 ファレナ王家に伝わる国宝『太陽の紋章』。そして二つの守護紋章『黎明の紋章』と『黄昏の紋章』。
 これの謎について今回は考えてみよう。


 太陽の紋章はいわずと知れた、27の真の紋章のうちの一つ。
 その威力はその中でも強いらしい。
 ある時は一つの国を一夜にして滅ぼし、ある時は無人の荒野を緑溢れる沃野に変えたという。
 幻水1の『ソウルイーター(生と死を司る紋章)』のような二面性を持つ。
 そして、その二つの力をそれぞれ司るのが『黎明の紋章』と『黄昏の紋章』である。

 『黎明』とは、夜明けを意味すると同時に、『復活』『再生』も指す。
 『黄昏』は夕暮れ。(元は「誰そ彼れ」というくらい、薄暗く人の見分けが付かないという意味なので、日暮れ間近)日没であるので、『死』『破壊』を指す。
 夜明けが闇を払い、世界を明るく照らしていくのに対し、夕暮れは世界を赤く染め、ついには闇に落とすというのも、これらの力を象徴しているように思える。
 この二つの紋章は太陽の紋章の眷属であるため、力も強いが真の紋章のような不老不死の力はない。


 太陽の紋章は元は夜の紋章と二つで一つの存在であったそうだ。(古い本2参照)
 だが夜の紋章(星辰剣)がいずこかへと消えたのち、半身を失った太陽の紋章を守るために生まれたのが『黎明の紋章』と『黄昏の紋章』だという。
 二つの紋章は太陽の紋章に『付き従い、守り続けている』と古い本には書かれているが・・・。
 ならば、この二つは強すぎる太陽の紋章の力を抑える役目をも持っていたのではなかろうか?
 『太陽の紋章を宿した者は心を奪われる』という言い伝えはあったが、そもそも実際に王家にも太陽の紋章を宿そうという者はおらず、『太陽の紋章は女王にしか宿せない』などと言われ、本当のことは何もわからなかった。
 仮に、太陽の紋章の『再生』の力を黄昏の紋章で制御し、『破壊』の力を黎明の紋章で抑える役目も持っていたとすると、女王の暴走の原因は太陽の紋章を宿したせいではなく、2年前、黎明の紋章奪われ、『破壊』の力を抑えることが出来なくなったために他ならない。
 諸悪の根源はマルスカールでなく、サルムだよなぁ・・・。
 先代の継承争いも発端はコイツだし。
 

 二つの紋章が『太陽の紋章』を制御し、守る役目があるとするなら、黎明の紋章が王子に宿ったのは『太陽の紋章の暴走を止め、その傍に戻りたいがため』であったかもしれない。
 王子の目的が『祖国奪還』であるので、王子に宿れば、太陽の紋章に近づくことが出来るしな。
 では、『黄昏の紋章』は?
 これはちょっとビミョウ。


 そもそも、紋章が主を選ぶ基準というのは何なのだろう。
 太陽の紋章との相性もあるだろうが、宿す者の人間性にも関係ありそうな気がする。
 黎明の紋章に選ばれた王子は、温厚な人間。人を慈しみ、傷ついた仲間を救おうと奔走するような。
 で、黄昏の紋章を宿した人間はどうか。

 ●アレニア。
 紋章に選ばれた人間であるかどうかが少しビミョウだが、少なからずその力を使うことが出来たのだから、それなりに紋章に気に入られたのかもしれない。
 そんな彼女の性格には力への執着がある。
 父親の死を『弱かったからだ』と断じ、力によって他国を抑えよという考えだった。
 ロードレイクについても、『陛下は反逆者に相応の処罰を賜っただけ』『むしろもっと太陽の紋章を使うべき』など、攻撃的。

 ●サイアリーズ。
 王子を甥っ子として可愛がり、姉の身を案じる優しいヒトであるが、それを傷つけたり裏切ったりした人間には容赦ない。
 特に、姉を裏切り、王子を陥れようとしたサルムに対しては、『ルセリナがいなければ八つ裂きにしている』とまで言っている。

 どちらも、共通するのは『己の正義のためなら相手を滅ぼしても構わない』というところ。
 コレは・・・・誰かが言ってなかったか?
 もちろん、太陽の紋章に支配されかける苦悩を訴えた女王陛下のセリフである。
 で、コレが黄昏の紋章が選ぶ人間性というヤツであれば、「え?」と思われるのがリオンではないかと思う。
 だが、よく考えて欲しい。
 実は、リオンも結構危険思想なのだ。
 それが、『王子を守るためなら鬼にも獣にもなります!』というセリフに出ている。
 辛うじて真の暗殺者となる前にフェリドに救い出されたリオンだが、王子を守るために人を殺める可能性もあったということ。
 己の理想・目的のために存分に自分(黄昏の紋章)の力を振るうであろう人物。
 それが、黄昏の紋章が主を選ぶ基準ではないかと考えたりして。


 さて。
 黄昏の紋章には、もう一つわからないことがある。
 宿主の命を吸い取ったアレである。
 あれは一体?


 先に書いたとおり、『黄昏』は夕暮れ。人の命の灯火が消えるのも日没に例えらることがある。
 が、何故宿主の命を奪わねばならなかったのか?
 西の離宮で、その宿主を案じる官吏がいたが、『黄昏の紋章は宿主の命を奪う』という情報はなかったと思う。
 ・・・見落としているかもしれんが。
 その力が宿主の生命力を吸って使われる者であるなら、黎明の紋章にも同じくなんらかのリスクがないのはおかしいよなぁ?
 だって、黎明と黄昏は性質が違うだけで同等の紋章だもの。
 単に、『ストーリーを盛り上げる演出のため』に作られた設定のようにしか見えないんだが。


 黄昏の紋章についての考察は保留だな。
 


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