■夜伽・・・?
 
 夜中。
 僕は息苦しさに目を覚ました。
 身体が重い・・・・っていうか、身体の上に何か乗ってる・・・・。
 天井からゆっくりと視線を下げ、腹の上でその物体を捕捉する。


 「兄上〜〜〜っ」


 僕の思考は一瞬停止する。
 布団から這い出し、頭を出したのは妹・リムスレーア。
 顔を真っ赤にして涙を浮かべるその様子から、また怖い夢でも見て部屋を抜け出してきたのだろうと思う。


 でもね?


 いつもは布団の上から抱きついて来ていたし、足音忍ばせてベッドに潜り込んで来ることなかったよ?
 うん。リムはまだ小さいけどね?
 でも、僕は兄と言えど男なんだよ?
 王家の姫が男性の寝室に忍び込み、さらにはその布団の中に潜り込むなんて・・・。


 お兄ちゃん、どこかでしつけを間違えた?


 思わず遠くを見つめる僕に構わず、リムスレーアは自分がどんなに怖い夢を見て、いかに恐ろしい思いをしたかというのを切々と訴えてくる。
 手振り身振りも交えて夢の再現。
 うんうん。わかった。わかったから・・・僕の身体の上で暴れるの、やめようね?
 僕はよしよしとリムスレーアの頭を撫でてやり、なんとか隣に寝かせることに成功する。


 リム、重くなったなぁ・・・大きくなったんだなぁ。
 もう少ししたら、リムは僕を必要としなくなるだろうけど、それまでは守ってあげようか。
 僕はリムの、お兄ちゃんだからね。


 「リムがまた怖い夢を見ているようだったら、起こしてあげるからね」
 僕がそう言うと、リムは涙でいっぱいの目で見上げて首を振る。
 「それじゃだめなのじゃ。わらわが怖い夢を見たら、兄上は夢の中に助けに来て欲しいのじゃ」


 いや、いくらお兄ちゃんでも、それは無理。
 
 
 
 

夜這いする妹。(笑)

次の朝、リムは笑顔で目をキラキラさせて言うのです。
「さすが兄上!昨夜、わらわが恐ろしい魔物に食べられそうになった時、兄上が救ってくれたのじゃ!
やはり、兄上は夢の中まで助けに来てくれるのじゃな!これからも頼むのじゃ!!」

兄。この後しばらく、妹に夜這いされまくり。(笑)

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